蘖(ひこばえ)の水田
「あーっ、秋の今頃、水田が新緑で青々している。何?それ?」
大阪から来た義母がバスからの眺めに不思議がっていました。
それは、稲刈り後に残された稲の切り株から、蘖(ひこばえ)・・・孫生(ひこばえ)とも書くそうですが、元気に芽を出し、なんと稲穂までだしているではありませんか。
稲の収穫後に田を畑として麦や野菜を栽培する二毛作や、稲として二期作をすることが少なくなっているのでしょうか?以前より見かける機会が多い気がします。
地域的には、台風を避けて早稲を中心に作付けし、稲を早く刈り取る関東や、九州地方に多く見られ、東北や北海道地方のように晩生を中心とする地域では稲を刈り取った後、寒くなるのが早く、蘖(ひこばえ)が見られる機会が少ないように思います。
以前秋田県に3年弱、居住していましたがあまり見かけた記憶にありません。
秋田県の最近の状況は如何でしょうか?
蘖(ひこばえ)による稲は不揃いで、実りも良くないことから収穫されることは少ないようですが、以前は、鳥〈家庭で飼育する鶏等)の餌にしていた事もある、と母は語ってくれました。
更に、蘖(ひこばえ)で不思議なのは、稲にも、多年草〈宿根草)と一年草の二種類があり、日本種のジャポニカ系は多年草の系列に属するらしいとの事。
刈り取った後、田に水を張っておくと見事に蘖(ひこばえ)が発生するのは、その種の特徴かも知れません。ポリバケツ等での蘖(ひこばえ)事例もあるようです。
もし、稲が基本的に多年草なら、毎年、田起し、籾蒔き、田植えというプロセスを踏まず、宿根を活用して栽培することで、根の成長に係るエネルギーを出来るだけ、籾の育成に向ける事で、収量をあげることが出来ないかとも考えます。
いずれ、稲は、水耕栽培であるが故に1000年間も継続して連作が効くという、日本人のみならず人類に貢献する素晴らしい植物です。「水田は地球を救う」との本を読んだこともあります。
改めて、世界的な食料問題への注目、日本の食料自給率確保、を踏まえて、地域資源の活用からも農業・稲作を考えてみたいものです。
また、東北地方等で、白鳥等の渡り鳥が来る地域で、人工的な餌付けは避ける事になりますが、もし、冬季に向かってもこのような蘖(ひこばえ)の稲籾が田に残っていたらこのような
飛来した渡り鳥にとって良い餌になると思われます。
萱(ススキ)とか、多くのイネ科の植物は多年草なのかも知れません。新たな栽培方法も考慮できるでしょうか?




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